広島の女性行政書士

こんにちは。めばえ行政書士事務所の玉田です。めばえ行政書士事務所は女性行政書士が運営する広島市安佐南区の行政書士事務所です。また、広島県東部の世羅町にも女性行政書士が運営する世羅めばえ行政書士事務所があります。
今回は、行政書士に関することをはじめ、「女性行政書士」や「士業の選び方」「経験談」についてお伝えします。

女性行政書士の人数

令和3年9月末日現在、行政書士は全国に50,428名います。そのうち、女性行政書士は、7,563名です。全国的にみても女性行政書士の数は、全体の半分もいません。

広島県だけで考えると、女性行政書士の数は相当少ないと思います。

私は女性の社会進出がもっと進めばいいのにな、そして少しでも進むためのサポートができればと考えて行政書士事務所を開設しました。


そもそも「行政書士」は何ができるの?

  1. 官公署(都道府県、市区町村、警察署)などの行政機関に提出する書類の作成とその代理、相談業務
    行政書士が作成できる許認可等に関する書類は1万種類を超えると言われています。それだけ広い業務範囲があるということです。

    当事務所開設時は「子ども・子育て支援新制度(略して新制度)」に基づく教育・保育事業を専門とした認可・認定申請に特化した行政書士事務所としてスタートしました。一般的な行政書士の許認可業務である建設業の許可や産業廃棄物処理業に関する業務と異なり、当時は、この新制度に基づく教育・保育事業を専門とする行政書士事務所は見当たりませんでした。新制度がスタートして今年で7年目ですが、最近は「保育」を業務内容に掲げた事務所を見かけるようになりました。それでもやはり、珍しい業務には変わりありません。
  2. 権利義務に関する書類の作成とその代理、相談業務
    主なものとして、遺産分割協議書、各種契約書、協議書、内容証明、定款等があります。
    (実際は、まだまだたくさんあります。)
  3. 事実証明に関する書類の作成とその代理、相談業務
    実地調査に基づく各種図面類(位置図、案内図、現況測量図等)、各種議事録、申述書等その他

    ※1~3の業務で他の法律において制限されているものは除きます。
  4. その他、特定業務
    特定行政書士が行う業務の他、入管に関する業務など、その他にも特定業務があります。

弁護士との違いは?

簡単にいえば、争いごとに関することは「弁護士」の業務です。すでに当事者が揉めている案件に行政書士は関与できません。

例えば「離婚」の場合、夫婦間で話し合ってする協議離婚(いわゆる「争いのない」離婚)となる場合の「離婚協議書」の作成サポートは、行政書士でも弁護士でも可能です。

ですが、協議離婚ではなく、協議離婚が成立しない場合の調停や裁判といった争いごとの場合は「弁護士」の業務となります。

他の業務でも、まずは「争っているのかいないのか」で判断していただくとわかりやすいと思います。
ただし、例外として「特定行政書士」の場合は、不服申し立て等ができる業務もありますので、あくまで、簡単な違いはということで、目安にしていただければと思います。

「特定行政書士」とは
行政書士の中で、許認可等の申請から不服申立て手続までを一貫して取り扱うことができるのが特定行政書士です。

なお、当事務所(めばえ行政書士事務所)代表の玉田も連携事務所(世羅めばえ行政書士事務所)代表の西川も、ともに特定行政書士です。

女性行政書士を選ぶとき

例えば、病院を選ぶときにみなさんはどのように選びますか?
診療科目、場所や経験などが選ぶ条件ではないでしょうか。

私の場合は、主に女性特有の診療科「産婦人科」や「乳腺外来」を選ぶ場合には、可能な限り「女性医師」を選びます。それは、女性にしかわからない体の症状や悩みがあると思っているからです。それから実際に診察を受けてみた対応や印象で、その医師で良いのかを判断します。

では、女性行政書士を選ぶときはどうでしょうか?
近くにたまたま女性行政書士がいたからとか、私の医師選びと同じように、女性の方が話しやすい業務内容だからとか、その方にとっての基準がいろいろとあると思います。

はじめの1歩はそれで選んでもいいかもしれません。

ですが、長く続く業務もあります。
例えば、認定こども園の移行申請の場合、建て替え等が絡むと2年以上になることもありますし、任意後見契約はご本人がお亡くなりになるまで続きます。

ですので「近いから」「安いから」「男性だから」「女性だから」と決めるのではなく、その方を信頼できるかどうかで決めることが大切だと思います。
また同時に、業務に対する姿勢として「当たり前のことを当たり前のこと以上のこととしてできること」が大切だと思いますし、私自身もこのことを常に心掛けています。

私の結論

・その方を信頼できるかどうかで決める。

・当たり前のことを当たり前のこと以上のこととして取り組む姿勢があるかで決める。

士業の選びかた

では、どの士業を選んだらいいでしょうか。まず、一般の方は、士業の違いをあまりご存知ありません。
それぞれの士業の違いはよく聞かれる質問です。その時の回答としては、わかりやすく簡潔にこのような回答をします。

「行政書士」は役所に提出する書類を作成するのがメインで、司法書士は登記がメイン、裁判等の争いごとに関しては弁護士で、税に関することは税理士といった具合に大まかに説明します。そうすると「なるほど!」と納得されることが多いです。その上で、必要がある場合は、上記の行政書士業務について詳しく説明していきます。

このように、士業は一般の方も迷うくらい業務の境界線が難しいことがあります。中には重複する業務もあります。ちなみに行政書士には「身近な街の法律家」というキャッチフレーズがあります。

士業への相談は敷居が高く感じられるかもしれませんが、「身近な街の法律家」として「身近な暮らしのお困りごと」は是非、行政書士に相談してみてください。

私の士業選び(成功談:弁護士編)

私が行政書士になる何十年も前の、まだ「各士業」の仕事の違いについてもそこまでよくわかっていない20代のころの経験談です。
当時、私は今でいう「ブラック企業」で働いていました。残業は当たり前、休日出勤や持ち帰り残業も当たり前の環境でした。
就業規則はありましたが、そのとおりの内容での就業ではありませんでした。
「セクハラ」という言葉はあっても、まだまだ一般的ではなく、「パワハラ」や「モラハラ」といった言葉はまだない時代だったと思います。唯一の救いは、仕事内容が楽しかったことです。

ですが、3年くらい勤めたくらいから、勤務状況は更に悪化し、とうとう給料や賞与も支払われないということが続きました。
さすがに我慢できずに辞めようと考えた矢先に職場で倒れてしまいました。救急車で運ばれたのを今でも覚えています。
翌日、辛い体を我慢して会社に出勤しました。その際に、未払給料について触れたところ、社長から「もう職場に来なくていい、帰ってほしい」と言われました。その時は腹が立ちましたが、そのまま自宅に戻りました。元々退職を考えていましたが、未払給料や賞与、退職金等について泣き寝入りはしたくなかったので、なんとかしようと考えました。

当時は今とちがい、スマホはありません。もちろん、ネットで簡単に検索できるような時代でもなく、まだまだ紙媒体が主流の時代でした。私は、市が発行している冊子や電話帳で調べて弁護士相談を予約しました。市の無料相談であったと思います。弁護士相談は20代の若い自分にはまだまだ敷居が高く、相談前は緊張しました。
「ちゃんと聞いてくれるかな?」「若いし、お金もないので裁判はできないからと相手にされないかな?」といった不安がありました。

相談は、当時、1対1で、ブースで区切られたような個室でした。年配の男性の弁護士さんが対応してくれました。
私の話をバカにすることなく、真剣に聴いてくれて、その社長に対して、一緒に怒ってくれるような方でした。
電話が設置されていたのですが、すぐに、その方はその会社に電話をかけて「私は弁護士の〇〇だが、社長さんお願いします。」と話し、社長が出ると、「あなた、なんで給料をちゃんと払わないんだ、ちゃんと給料を払いなさい!わかりましたか!」といった具合に、社長に電話してくれました。当時の私は、弁護士さんがすぐにそういった行動を目の前でしてくれるとは考えてもいなかったですし、倒れたばかりで心身ともに辛い状態だったので、その時はその弁護士さんの行動が大変心強く、それだけでも救われた思いがしました。

感謝でいっぱいで、お礼を何度も言って、帰りました。この弁護士さんが、当時の私の状況を気の毒に思いすぐに行動してくれたのか、弁護士さんの経験上、すぐに解決できる内容だと思われたかどうかはわかりません。どちらにしても、このような行動をとってくれたことは、当時の私には大変有難いことでした。「やっぱり弁護士さんは頼りになるな~、相談してよかったと」思いました。

それから、私は、その会社を管轄する労働基準監督署にも行きました。タイムカードなど勤務状況がわかるものを持参しました。これまた、先程の弁護士さん同様に、署長が大変頼りになる方で、同じように真剣に私の今までの状況を聴いてくれました。バカにすることなく、丁寧に接してくれました。さらに、その会社へ「査察」にも入ってくれました。行政側がすぐに行動を起こしてくれるとは考えてもいなかったので、弁護士さんの時と同様に本当に有難い思いでいっぱいでした。その後、1か月も経たなかったと思いますが、弁護士さんと労働基準監督署のおかげで、ブラック企業の社長から謝罪の手紙が届き、未払いの給料も振り込まれました。
「あー泣き寝入りせずに相談してよかった。」と思いました。

このように、弁護士さん、労働基準監督署の署長という具合に、どちらも私にとって良い方にめぐり逢えたことがラッキーなことであったと思います。今の時代、ここまでしてくれる方がいるかはわかりません。その方々の人となりもあったと思います。この弁護士さんではなく、話も聞かない、態度も悪い弁護士さんであれば、またその時の結果は違ったと思います。

私の士業選び(失敗談:税理士編)

この時は、私は既に行政書士になっていました。仕事もちょうど忙しく、法人化を考えていたこともあり、税理士さんを探しました。
第一印象は大変よく、話しをする限りは、全てお任せしようと思えました。ただ、この時の私は、病気で手術を控えていたので、少しでも体の負担を減らそうと考えており、顧問料も高かったのですが、他を探す元気もなかったということもありました。

数か月後、手術も終わり、そろそろ税理士さんに任せた手続きもすべて終わったかなと思い連絡をしました。ところが、数か月経ったにも関わらず何も着手しておらず、「全てお任せください」と言ってくれたことが何もできていませんでした。その後、急いで提出していただきました。ですが、数か月後、税務署から「提出いただいた書類に間違いがありますよ」との連絡がありました。

これで「あー、もうこの税理士さんはダメだな・・・こんな初歩的な書類でさえできないということは、きっと今後はもっとだめだろうな」と思いました。「全てお任せください!」という言葉を信じで、丸投げしたのですが、それがよくなかったのかな・・・
でも、これ以上お任せすることはできないと思いました。

私の判断基準で見れば、この方には、「 当たり前のことを当たり前のこと以上のこととしてできる業務姿勢がなかった」ということになります。このように、最初は良いなと感じても、その後になってハッキリすることも出てくると思います。モヤっとして、その時点で合わないと思ったら、思い切って、契約を解除することも大切です。

めばえ行政書士事務所について

めばえ行政書士事務所は、広島県の西部に「めばえ行政書士事務所」広島県の東部に「世羅めばえ行政書士事務所」を運営している女性行政書士事務所です。2名の女性行政書士が在籍していますが、専門分野はそれぞれ異なります。

専門分野はもちろんのこと、それ以外の分野であっても可能な限りサポートできればと思います。
ホームページには掲載していないサポート業務もありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
相談業務は「めばえ行政書士事務所」も「世羅めばえ行政書士事務所」もどちらも予約制です。
予約なくお越しいただいても、先約の相談等のため外出していたり、接客中であったりする場合があります。ですので、ご相談は必ず事前のご予約をお願いいたします。

相談業務には「事務所での相談」「相談者の施設、事業所等への訪問相談」「オンライン相談(電話、zoom等)」があります。

なお、オンライン相談につきましては「めばえ行政書士事務所」のみとなっております。

詳しくは下記をご参照ください。

オンライン相談の予約について

めばえ行政書士事務所はオンライン相談(ZOOM)をはじめ、電話で相談ができます。
まずはお気軽にお問い合わせください。

オンライン相談は事前予約により、土日祝日・夜間でも全国対応可能です。
オンライン相談のご予約は、電話(受付時間:平日9:30~17:00)または、お問い合わせページからご連絡ください。

投稿者プロフィール

めばえ⾏政書⼠事務所代表 ⽟⽥静⾹
めばえ⾏政書⼠事務所代表 ⽟⽥静⾹
▼ 主な取扱業務
[事業者の方]教育・保育事業(認定こども園、保育所等の運営)、社会福祉法人関連、各種補助金申請のサポートなど
[個人の方]離婚協議書、遺言相続・任意後見サポートなどの身近な暮らしのご相談